※アフィリエイト広告を利用しています

自衛官の年金に関する基礎知識とiDeCoで行う老後への備え

2023年3月26日

次の画像は皆さんの毎月の給与明細で自動的に支払われているお金です。
③退職等年金と④厚生年金は何故支払って私達にどんなメリットがあるかご存知ですか??

自衛官の給与明細
節約隊員

簡単だよ。将来貰える年金でしょ??

おおまかにはそうだけど退職等と厚生の違いは??

ぱぴ子

こんな方におすすめ

  • 自衛官はいつからいくら年金を貰えるのか知りたい方
  • 仕組みを全く知らない方
  • 年金に種類がある事を知らない方
  • 昔は厚生年金じゃなくて共済年金じゃなかった?と、うろ覚えな方
  • iDeCoでの老後の備えを検討中の方

自衛官の年金制度の仕組み

まずは下記の画像をご覧ください。

年金の概要
厚生労働省HPより引用

自衛官は公務員の欄を参照しますので、1階部分の国民年金、2階部分の厚生年金、3階の退職等年金給付があります。

国民年金

日本国内に住んでいる20歳~59歳の国民全員が国民年金に加入し保険料を支払うことになっています。上記の画像の通り国民年金は1階部分と呼ばれます

自衛官は、国民年金の保険料を直接納めることはありません。厚生年金保険が加入者に代わって国民年金に必要な負担をしているからです。
厚生年金や共済組合に加入している方によって扶養されている配偶者の方も国民年金の保険料を直接納めることはありません。これも厚生年金が加入者に代わって国民年金に必要な費用を負担しているからです。

厚生年金

サラリーマン等のように会社で働く方々が加入する公的年金です。(平成27年10月以降公務員も加入
先ほど説明した国民年金全員が加入することになっており、自衛官の様な厚生年金保険の被保険者も国民年金に加入しています。

厚生年金は、国民年金に上乗せされる仕組みで制度が作られているため、年金の「2階部分」と呼ばれます。自衛官の場合は、国民年金に加えて厚生年金が上乗せされており、将来受け取る年金の金額が厚めになっているということになります。

退職等年金

退職等年金給付には、退職、公務上の障害又は死亡を事由とする種類の給付が設けられています。1階の国民年金、2階の厚生年金に加えて自衛官はさらに退職年金が加わり3階建ての年金がもらえます。

被用者年金一元化法

今まで自衛官は2階の厚生年金が共済年金、3階の退職等年金が職域加算という制度で今より更に手厚い保障を受けていました。しかし、公務員と民間企業で「官民格差」問題が生じており、格差をなくす為に平成27年10月に被用者年金一元化法が施行されました。

自衛官としては共済年金から厚生年金に変わったことで保険料があがった等のデメリットが増えましたが、それでも会社員には3階部分がない場合も多い中、退職等年金があるのでまだ恵まれています。

今後の年金についての考え方

被用者年金一元化法は単純に格差をなくす為ではなく年金財政の確保の考えもあります。

被用者年金制度の一元化は、公的年金制度のうち、国家公務員共済組合、地方公務員等共済組合、私立学校教職員共済と厚生年金の4つに分かれて運営されていた被用者年金制度を厚生年金1つに統一させたもので、今後の少子・高齢化の一層の進展等に備え、年金財政の範囲を拡大して制度の安定性を高めるとともに、民間サラリーマンや公務員、私学教職員を通じ、同じ保険料を負担し、同じ年金給付を受けるという年金制度の公平性を確保することにより公的年金に対する国民の信頼を高めることを目的に、平成27年10月から行われました。

国家公務員共済組合HPより引用

年金の財源は?

年金の財源は「(保険料収入」、「 国庫負担」、「 積立金(元本の取崩し及び運用収入)」で成り立っています。年金積立管理運用独立行政法人HPでは今後も長期的な運用で年金は成り立つと記載がありますが、下図をご覧いただいてわかる様に運用した積立金で今後不足分を補う計画なので、給付自体は大丈夫でも私達の保険料の増加の可能性も考えた方がいいと思います。

年金の財源
年金積立管理運用独立行政法人HPより引用

自衛官は年金をいつから貰えるのか?

基本的に年金は65歳から受給可能です。

現在、自衛官の定年は基本56歳ですよね?今後更に定年延長があったとして60歳で定年しても5年間は貯金で生活する事になります。60歳から貰える様にすると受給額が減額されますし、65歳より遅く受給する様にすると受給額が増加しますが税金が増加してしまう場合もあるので、自分が貰う時は身体の状態やその時の制度をしっかりと理解して受給年齢を決めましょう。

節約隊員

定年後すぐに貰える訳じゃないんだね🥺

自衛官は年金をいくら貰えるのか?

現在の制度で自衛官が将来いくらくらい貰えるのかの目安です。

55歳まで自衛隊で働いた場合

・年額 約191万円(月約16万円)
18歳から自衛官として働き、55歳の退職まで厚生年金に加入・納付(平均標準報酬月額:33万円)退職後は60歳まで国民年金に加入

60歳まで自衛隊で働いた場合

・年額 約215万円(月約18万円)
22歳から自衛官として働き、60歳の退職まで厚生年金に加入・納付(平均標準報酬月額:40万円)

※上記金額は、あくまで現行の社会保障制度を前提にし、2022年度価格で試算したものであり、将来確実に受け取れる年金額を保障するものではありません。
※高校卒業してすぐに自衛隊に入隊した方はいいですが、大学や民間企業からの転職で入隊した人は年金未納がないか等、市役所やねんきんネット等を活用して確実に確かめておきましょう。

まとめ

今後、更なる少子高齢化で保険料を納める人は減少し年金を受給する人は増加していきます。

自衛官は定年延長が進んではいますが、現段階では60歳より前に定年する可能性が高く年金受給の65歳までのお金、受給開始されてからもその年金のみで生活できるのか想像した事はありますか?
公的年金だけでなく、個人でも計画的に老後の資産を備えていきましょう。

ポイント

・年金保険料は毎年ではないが少しずつ増加の傾向が高い
・今後は公的年金だけに頼るのではなく老後の資産作りが重要

SBI証券とマネックス証券がおすすめです。

ぱぴ子
SBI証券 iDeCo マネックス証券 iDeCo

-年金関係
-